osCommerce とは

osCommerceは、国際的なコミュニティで開発が進められているオープンソースの E-Commerce ソリューションです。このパッケージを導入することによって、オンライン・ショップのセットアップ、運用、メンテナンスが最小限の労力と最小のコストで実現できます。

[購入] 送料は自由に指定できますか?

osCommerce は下のような配送手段に対応していますので、柔軟に配送料金を設定することができます。
定額料金
商品の価格や数量に関係なく、送料が固定。
1個あたり料金
商品の個数に比例して送料が決定。
計算表による料金
商品の重量または購入金額をによって送料が決定。
佐川急便
佐川急便の規定にしたがって地域と重量で送料が決定。
ヤマト運輸
ヤマト運輸の規定にしたがって地域と重量で送料が決定。
一般小包郵便物
一般小包郵便物(ゆうパック)の規定にしたがって送料が決定。
地域料金
配送先の国と重量をもとにして計算表で送料を決定。

これら以外の方法でショップの規定にしたがって送料計算をする場合には、別途配送モジュールを用意して組み込みことになります。

[販促] ポイント機能は使えますか?

標準の osCommerce には、ポイント機能はふくまれていません。
しかし、拡張機能としてポイント機能を組み込むことができます。

ポイント機能が販売促進に結びつくためには、ショップに対する顧客ロイヤルティ が高くなければなりません。つまり、顧客から支持されてリピート購入率が高いショップでなければ、ポイント制は売り上げ向上につながりません。むしろ、価格政策を見直したり、割引クーポンを利用するなどした方が、効果が上がる場合があります。

リピート購入率が高くなくても、会員登録の特典としてポイントを与えて、初回の購入を後押しする利用方法もあります。

[販促] メルマガを配信できますか?

osCommerce では、会員登録をしたお客様にメールマガジンを一斉配信することができます。

会員登録の際に、お客様にメールマガジンを購読するかどうかのオプションを選んでいただきますので、「ダイレクトメールの受け取りを了承」していただいたお客様にだけメールマガジンを配信します。その後、お客様自身でメールマガジンの購読オプションを変更していただくこともできます。

[販促] 検索エンジンは動的ページを登録しない?

動的ページは検索エンジンに登録されにくい場合があります。
osCommerce には、この問題を解消する機能が組み込まれています。

かつて、asp ・ jsp ・ php などの拡張子を持った動的ページは検索エンジンに登録されないと言われていました。しかし、現在ではブログ・サービスやECサイトなどはほとんどがデータベースと連動した動的ページで構成されています。検索エンジンのロボットもこれらを読み込んで登録します。

動的ページの中でも、URL の中に '?' や '&' がふくまれるているページは、検索エンジンに登録されにくかったり、検索結果の上位に表示されにくいという問題があります。

osCommerce には、下の例のように、静的ページに見えるように URL を置き換える機能がありますので、正しく運用すれば SEO (検索エンジン最適化)的に不利になることはありません。

[販促] 検索エンジン対策ができますか?

はい、osCommerce は検索エンジン対策に優れたシステムです。

Google や Yahoo! Search Technology (YST) などのロボット型検索エンジンは、ユーザが入力したキーワードにとって重要なウェブページを検索結果としてリストアップします。ウェブページの重要度を決めるのは「外部からのリンク」と「ページの内容」です。

osCommerce で構築したサイトには、商品カテゴリーやメーカー名、商品名などのリンクが自然に作られますので、SEO (検索エンジン最適化) 的に優れた「ページの内容」となります。

もう一歩 SEO を追求するには、そのサイトでターゲットとするキーワードに的をしぼって、対策を考える必要があります。それがサイト共通のキーワードなのか、ブランド名なのか、商品カテゴリーなのか、商品名なのかによって、カスタマイズの手法が異なります。つまり、SEOの正解はひとつではないということです。

osCommerce で適切な検索エンジン対策を行えば、新しくブランドや商品を追加しても効果が持続するのが特徴です。

[商品] 商品を一括登録できますか?

標準の osCommerce には、商品の一括登録機能はふくまれていません。
しかし、商品情報を一括して osComemrce に登録・更新するモジュール(追加機能)を用意しています。

取り扱う商品が多い場合には、Microsoft Excel で商品データを入力して CSV ファイルを作成し、そのファイルを osCommerce にアップロードして登録・更新する方法が効果的です。

また、商品をオフコンなどの専用ホストで管理している場合には、商品情報をそのホストから osCommerce サーバに自動的に転送して登録・更新する仕組みを作ることもできます。

[商品] 在庫管理はできますか?

osCommerce の設定を行えば、在庫管理を行います。

[基本設定]-[在庫管理]-[在庫から引き算]を指定すると、商品が販売されたときに、数量から販売数を引きますので、残りの在庫数が記録されることになります。
また、在庫が'0'になったときに、精算を許すかどうかも指定することができます。

ただし、現バージョンの osCommerce (2.2 MS1) では、在庫数が'1'の状態で2つの注文が重なったときに、在庫水準を越えて販売してしまう可能性があります。アクセスが多く、商品点数が限られるサイトでは、対策が必要になります。

また、標準の osCommerce では、商品オプションごとの在庫管理には対応していません。つまり、「色」や「サイズ」ごとの在庫数は管理しません。

[顧客] 会員がパスワードを忘れたら?

メールで新しいパスワードをお知らせする機能をがあります。

osCommerce で会員登録をした顧客がパスワードを忘れたときには、「パスワードを忘れました!」ページでメールアドレスを入力してもらって、そのメールアドレスに新しいパスワードを書いたメールを自動送信します。

パスワードを忘れた会員から、ショップの管理者に問い合わせをされる場合がありますが、ショップの管理者は、会員のパスワードを調べて教えることはできませんし、会員のパスワードを変更することもできません。これらは、セキュリティを守るための方針です。

会員がパスワード通知の操作がわからない場合には、会員の登録メールアドレスを聞いて、ショップの管理者が「パスワードを忘れました!」ページでメールアドレスを入力する方法があります。

[顧客] 既存の顧客データを移行できますか?

カスタマイズによって機能を追加すれば移行できます。

別のシステムで管理している顧客データがあって、そのデータを osCommerce にインポートして、osCommerce の会員として取り扱いたい場合があります。
このときには、次のような手順を用意して会員を osCommerce に取り入れることができます。

 

  1. CSV形式の顧客データを用意する。
  2. 顧客データを osCommerce のデータベースにインポートする。
  3. 各会員のパスワードを個別に自動生成する。
  4. 新規会員に URL, パスワード, ログイン手順をメールで自動送信する。

 

自主的に会員登録をしてもらう

ショップと会員の関係が強い場合には、上記の手順で会員登録をすることも可能ですが、そうでない場合には、むしろ顧客の自由意志で会員登録をしてもらう方が望ましいと思われます。

その場合には、顧客に割引クーポンやポイントをメールで送付して、自主的に会員登録をお願いすることをおすすめします。